托卵と聞いて、どんなイメージを持ちますか?もしかしたらドキッとした女性も、いるのではないでしょうか。
今回は托卵の割合と、バレるきっかけ・その後考えられるリスクについて解説します。心当たりのある女性は、こっそり読んでみてくださいね。
そもそも托卵とは?
托卵とは、元々自然界の動物の習性です。代表例は、カッコウという鳥。自分の卵を他の鳥の巣に産み、巣の持ち主の鳥に育ててもらうのですが、有名な習性のため知っている人も多いのではないでしょうか?
人間に置き換えると、夫以外の子どもを妊娠・出産し、事実を隠したまま育児をすることが托卵に当たります。また托卵をする女性は、托卵女子と呼ばれますが、あまりいいイメージで使われることはありません。
托卵する理由はさまざまですが、いくつか例を見てみましょう。
- 結婚前に付き合っていた、元カレとの子どもを妊娠してしまったが、今の夫と結婚した
- 結婚後に浮気をしてしまい、どっちの子かわからないまま、出産を迎えた
- 夫からのDVやモラハラで悩んでいるときに、支えてくれていた人との子どもを授かった
母親が本当の父親を認識しているケースもあれば、どちらの子かわからないまま、子育てをしているケースも少なくありません。
托卵女子の中には、最初から悪意を持って、托卵を計画している人もいます。その反面「自分が托卵するなんて…」と悩む人がいるのも事実です。托卵女子を、対岸の火事と決めつけるのは、早いのかもしれません。
実際、托卵の割合はどのくらい?
日本における托卵の割合は、10%以下とされています。よくネットでは20人に1人の割合、といったデータが使われていますが、厳密なデータはなく、あくまでも推測です。
作家の橘玲(たちばな あきら)氏の著書「女と男 なぜわかりあえないのか」(文春新書)には、もう少し踏み込んだことが、書かれています。
あなたが父子関係に疑いを持っていないなら、平均すれば98%の確率で安心していい。逆に言えば、2%は「托卵」されている父親がいる。
引用:橘玲 著「女と男 なぜわかりあえないのか」(文春新書)
これはあくまでも推計だが、研究者は10%前後ではないかと見積もっている。遺伝病を調べるために行われた調査で、10%の子どもが法的な父親と遺伝的なつながりがないとの結果が出たこともある。
引用:橘玲 著「女と男 なぜわかりあえないのか」(文春新書)
今回は「なぜ詳細なデータを取らないのか」と、いった説明は省きます。しかし10%以下という割合に関しては、信ぴょう性があると言っていいのではないでしょうか。
▼参考図書▼
引用:楽天市場
托卵が社会問題になったドイツは10%
ドイツでは、托卵が社会問題になった過去があります。新生児の1割が、戸籍上の父親との血縁関係がないと、推計されたのです。
問題はその後、政府の対応にありました。簡単に説明すると、以下の通りです。
- 当時の女性法務大臣が、子どもとのDNA鑑定を、法律で禁止する以降を発表(実際に法案が成立したかは不明)
- 母親の許可なしに行った、子どもとのDNA鑑定の結果を元に、養育義務の放棄を求めた男性の訴えを退けた
これらの対応の問題点は、父親目線から見て、3つあります。
- 自分の子ではないのに、養育義務が発生する
- 自分の子かどうか、知る権利を与えられない
- 上記の法案が可決されれば、妻の浮気が、国によって認められるのと同義である
こういったことから、ドイツでは婚姻率・出生率が一時的に低下した、と言われています。
当時のニュース記事はすでに削除されており、詳細なデータを提示するには至りませんが、ここでも10%といった数字の存在が目立ちますね。
夫に托卵がバレるきっかけ3選
夫が妻の托卵を疑うタイミングは、かなり限られています。それゆえに「怪しい」と思ったら、些細なことでも、気になってしまうのです。
ここからは、夫に托卵がバレるきっかけを、3つ紹介します。いずれにしても、ほころびを出さないようにするのが、隠し通すポイントと言えるでしょう。
①顔が似ていないことに不信感を持つ
子どもの成長につれて「自分に似ていないな…」と感じ、托卵に気づくパターンです。
仮に第1子が夫の子、第2子以降が托卵の場合を考えてみましょう。この場合、比較対象となる子どもの人数が多いほど、気づく傾向にあります。
しかし生まれてすぐは、自分に似ているかわからない場合がほとんど。成長しても「母親に似たのかな」と、気づかないパターンも少なくありません。
②両親の血液型と子どもの血液型が合わない
現在は出生時に、子どもの血液型を調べないことも多いと聞きます。しかし、すでに調べていたり、調べる予定がある場合は注意が必要です。
子どもの血液型は、両親の血液型との組み合わせによって決まります。明らかに両親の血液型と合わない場合は、高確率でバレてしまうでしょう。
この場合は、夫に対してウソを貫き通すしかありません。そもそも調べないのであれば、心配しなくていいでしょう。
③妻に内緒でDNA鑑定をした
現在は個人でも、精度の高い結果が得られる、DNA鑑定キットを手に入れられるようになりました。それにより、中には意を決して、DNA鑑定を試みる夫もいます。
DNA鑑定に至るには、強い疑念か、不倫の確たる証拠がある場合がほとんどです。言い逃れもできず、最悪のパターンと言えるでしょう。
疑念を持つきっかけは「話の辻褄が合わない」「妊娠期間が合わない」などの、些細なことです。絶対に隠し通したいのであれば、DNA鑑定だけは避けなければなりません。
托卵がバレたときに考えられるリスク3選
托卵がバレた場合、話し合いで解決するのは非常に困難です。そして、夫から離婚を要求される可能性が、非常に高くなります。
それだけでなく、金銭にまつわるリスクも、重くのしかかってくるでしょう。これらを踏まえたうえで、托卵がバレたときのリスクを、3つ紹介します。
①慰謝料・離婚を請求される
婚姻期間中の不倫による托卵であれば、妻側の有責として、夫が離婚を要求できます。
もし妻が、意図的に夫を騙すかたちの托卵であれば、慰謝料請求の可能性も否定できません。また、この場合の慰謝料はかなり高額になると、予想されます。
ただし、慰謝料請求については、妻側の主張も考慮の対象です。夫のモラハラやDVが証明できる場合は、請求されても低額になるケースがあります。
②養育費の支払いを拒否される場合がある
夫に、養育費の支払い義務が生じないケースも、見ておきましょう。いわゆる「嫡出否認の訴え」を、起こされるケースです。
嫡出否認の訴えとは、子どもが生まれて1年以内に、夫と子どもの親子関係を否定する審判をいいます。夫が勝訴すれば、夫に養育義務はなくなり、養育費の支払いを拒否できるのです。
ただ出生後1年以内という期限があるため、非常に稀なケースといえます。しかしこのような可能性があることも、頭に入れておくといいでしょう。
③周囲から孤立する
夫に托卵がバレた後、夫婦だけの問題として片付けるのは、現実的ではありません。子どもの祖父母である両親との絶縁も、可能性としては、十分にあります。
また両親だけにとどまらず、周囲の人間関係が破綻する可能性も、考えなくてはなりません。例えば友人や職場、子どもの通う保育園・学校などです。
周囲から好奇の目にさらされるのは、子どもの成長環境にとって、悪影響でしかありません。そういった環境は、子どもだけでなく、あなたにとっても大きなストレスになります。
托卵の代償は大きい。子どもの幸せのために行動しよう
托卵の代償は、思っているより大きなものです。まずはそれを認識し、子どもに恥ずかしくない行動を取りましょう。
どんな理由があるにせよ、生まれてきた子どもに、罪はありません。子どもが、健やかに成長できる環境を整えることが、親の役目だというのを、改めて胸に刻んでくださいね。
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