
それぞれ育った環境が違う赤の他人が一緒になり、生活を共にしていく結婚生活。結婚生活において誰もが完璧にお互いを理解し合うことなど不可能です。大なり小なり、ほとんどの夫婦に訪れる離婚危機。
今回はそんな夫婦の離婚、役立つ離婚事情についてご紹介していきます。
旦那との離婚が頭にちらつく理由
会話が無い(少ない)
実際の離婚理由の多くに「性格の不一致」というものがあります。その中身として、とりわけ多いのが「会話がない・話し相手にならない」といったコミニュケーション不足をあげる人が多いようです。
夫婦仲の良し悪しのバロメーターであるコミニュケーション不足は、相手への不満を募らせ、日々の生活に疲労し、「この人と別れたいと」の気持ちが強くなっていく傾向にあるようです。
セックスレス
「性格の不一致」と同様に、離婚事由によくあげられるのが、「性生活の不一致」です。その中でも、とくにセックスレスは、人間の3大欲求である「性欲」を満たすことができず、その不満を起点に心も離れていく要因ともなります。「離婚」のふた文字が頭によぎるには理解しやすい理由です。
喧嘩ばかりしてしまう
お互いの価値観がぶつかり、改善していこうという気持ちが働くからこそ、夫婦内での喧嘩が起こります。しかし、しょっちゅうぶつかる場合、そんなポジティブな考えには到底およばず、「本当にこの人とは合わない」と、どんどん境地に追い込まれてしまうのです。
不倫
法律的にも「不倫」は立派な離婚事由です。色々な事情があり、直ちには離婚とならずとも、一度、裏切られたことは、決して許せず、「いつかは離婚する」と、心に決めている人も多くいるのではないでしょうか。
金銭問題
これもまた、実際の離婚理由に多い、夫婦間の金銭問題。金の切れ目は縁の切れ目とでもいいましょうか。結婚生活において、やはり”お金”というものはとても重要です。ギャンブル癖、あるいは働かないなど、家庭にお金を入れるどころか、持って出てしまうような夫では生活が破綻してしまい、早々に離婚が頭をよぎるのが当たり前です。
旦那との離婚をすべき客観的な状況
夫との日々の生活が苦痛
結婚生活が破綻していると思う状況は「モラハラ」などにより、旦那との生活で精神的な苦痛が生じます。しかも、既に健康被害も出てきている場合は、離婚や別居などを前向きな方法として、考えてもよいのではないかと思われる状態です。
暴力を振るわれている
旦那からの暴力は言語道断。もしお子さんがいるのであれば、子供にも悪影響が出ます。あるいは、子供にまで手をあげるようであれば、そんな相手からは即逃げるべきです。
女性側が耐える事によって、DV夫はエスカレートしていく事も考えられ、更に暴力癖のある男はそのままの状況では治りません。被害にあっている場合は親族、知人、あるいは公的場所に頼り、離婚に踏み切る勇気が必要です。
お金に困窮。生活ができない
「離婚を頭によぎる」で紹介した通り、旦那が借金をしたりギャンブルばかりで、生活費も稼いでくれない。そして、それの改善も極めてむずかしい場合は、離婚に向けて動き出した方がいいかもしれません。シングルはそれなりに大変ですが、マイナス要因の配偶者を抱えて生きるより、幾分か楽な場合が多いと思います。
旦那との離婚を踏みとどまらせるわけ
離婚したいと思っても、何が離婚にストップをかけているのか? 離婚に不安を抱く人が多い理由をあげてましょう。
経済面への不安
離婚したいけど、踏みとどませる理由として多いのが経済的不安です。旦那と別れてから、自分一人で子供達の生活を守りながら生きていけるのか?これまで専業主婦だったので、働き口を探すことすら心配の種、、、こういた不安感が、離婚を踏みとどませる足枷になるのです。
世間体
離婚したいけど、、「世間体」を気にしてできないといったケースもあります。周囲を押し切って結婚した場合、離婚した後に親族への顔向けができないこともあるでしょう。その他、周囲の目が気になる人は離婚することによって、友達や近所などから自分がどういう目で見られるのか不安で、離婚を躊躇する事も多くあるようです。
子供への悪影響の懸念
子供にとって、両親が二人揃っていないことで、これからの成長にどういった悪影響を及ぼすのかが不安という事もよく聞く話です。しかし、実際のところ、夫婦仲が悪くいつもいがみあっていたり、どちらかが不倫などをしていたりなど、家庭内の雰囲気がとても悪い環境で育った子供より、シングルで生き生きと働くママの元で育った子供の方が、よっぽど精神的な負担が少ないといわれています。
これら、離婚に歯止めをかけることがあるけれど、それほど気にする理由ではない事に気づく、もしくは、こういった不安があっても、どうしても旦那と別れたいと思った場合は、次の「離婚準備」をご参考に。
旦那との離婚を決意した場合、離婚の準備
経済的な自立の準備
離婚を踏みとどませる理由で真っ先にでてくる”経済的不安”は、離婚というゴールに向かうためには、自身で解決していくしかありません。例えば、離婚に向けて動き出す時に、まず別居をすることが得策の場合があります。
もしも、自宅など頼る場所がなく、一からの新居に引っ越すなどとなれば、最低100万の費用が必要になってきます。まず、専業主婦の立場なら働き口を探す、また、自分だけ名義の通帳を用意し、できるだけ節約したお金や働いて得た収入を貯金していきましょう。
離婚へ運ぶためには、いきなり離婚をつきつけるのではなく、その前に経済的に自立できるよう、水面下で準備を開始することがポイントです。
離婚の理由を明確にしておく
双方が納得した上での離婚なら、離婚理由を明確にする必要はないでしょう。しかし、夫が離婚に応じなかった場合、第3者(裁判)に判断を委ねることになるかもしれません。そういったとき、下記の離婚事由が必要な為、それらを明確にする必要があります。
第770条1頁 「夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる」
1. 配偶者に不貞な行為があったとき。
2. 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
3. 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
4. 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
5. その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
上記の離婚事由の一つでも当てはまれば、離婚を認められます。自分が思う離婚理由がこれらに該当するのか、事前に弁護士に相談をし、明確にしていれば安心です。
参照元:離婚弁護士ナビ
お金関係をリストアップ
離婚後、請求できるお金について事前に調べ、しっかりリストアップしておくことをおすすめします。あとあとトラブルにならないように、離婚時に請求できるようリストの用意をしておく事は、円満離婚の重要ポイントです。
相手の浮気の場合は証拠集め
法的な離婚事由”第770条1頁1.配偶者に不貞な行為があったとき。”と記されているよう、旦那の不貞行為が原因の離婚であれば、あっさりと、離婚が認められ、慰謝料も請求できます。不倫の証拠をしっかり抑え、有利に運べるよう進めましょう。
こちらの記事もご参考に→世にも恐ろしい女の憎悪。浮気をしたパートナーへサレ妻が下した制裁
逃げるも勝ちだが、結婚生活には忍耐も必要
これまでご紹介してきた通り、客観的に見ても夫婦生活が破綻している状況であれば、あなた自身の幸せも考え、離婚を勧めます。しかし、もしも、夫婦仲に改善の見込みが合ったのなら、一度は愛し合った二人。そこまでの危機的状況でないのであれば、結婚生活にはお互い忍耐が必要であり、また、相手を変えようとするばかりではなく、自分自身に否がないかも省みて、離婚回避への努力も必要ですね。