包茎は女性にとってあまり馴染みのない単語ではないでしょうか。実は日本人男性に多く見られることから、お付き合いしているパートナーが包茎に悩んでいるかもしれません。この記事では、包茎の基礎知識からセックス事情までを女性が理解できるよう、詳しく解説しています。
まずは「包茎」の特徴を知ろう
そもそも包茎とは?
男性のペニスには、生まれつき「包皮」と呼ばれる皮に包まれています。赤ちゃんの時は包皮に包まれていても、成長とともにペニスも大きくなり、包皮は剥けて亀頭が露出した状態になります。
しかし大人になっても包皮が剥けない人がおり、その状態を「包茎」と呼びます。おおまかに3種類あるので、詳しく見ていきましょう。
仮性包茎
包茎の中で最も割合が多いのが仮性包茎。普段はペニスが包皮に包まれていても「手で剥く」あるいは「勃起する」ことで亀頭を露出できる状態です。包皮の内部が清潔に保たれている場合は、手術の必要はありません。
カントン包茎
包茎の中でも最も割合の少ないカントン包茎。亀頭口だけが狭いのが特徴です。包皮口の小ささから、手で剥くことができません。あるいは剥くことはできても、かえって亀頭を締め付けてしまう状態です。次に説明する真性包茎以上に汚れが溜まりやすいため、悪臭や感染症を起こしやすいのが特徴。
加えて、包皮による締め付けでうっ血することも。カントン包茎の場合は自力で治すのが難しいので、多くが治療の対処となります。
真性包茎
包茎の症状で2番目に多く、亀頭と包皮がくっついている状態を指します。包皮がほとんど剥けないため、勃起しても亀頭がほぼ露出しません。ペニスは包皮に常時包まれていることになり、垢や汗が溜まって悪臭を放ちます。不衛生なため亀頭包皮炎のリスクがあり、受診が望ましい状態です。
痛みや炎症がきになる場合は、病院で処方されたステロイド軟膏を。場合によっては、医師のアドバイスの元で矯正器具を使うケースもあります。
手術は必要?
全ての包茎に手術が必要というわけではありません。例えば仮性包茎のように自分の手で剥いたり、仮性包茎用のテープや器具を使用したりと、対処できるものもあります。
しかし、垢や汚れが溜まりやすく排尿痛を起こす可能性のある真性包茎や、カントン包茎の場合はなるべく受診を。場合によっては手術を奨励するケースもあります。
包茎でもセックスできる?コツや注意点とは
仮性包茎はセックスも問題なし
仮性包茎の場合はセックス、射精ともに問題なくできます。しかし包茎じゃない人に比べて、ペニスが非常に敏感。それゆえに、早漏で悩む人も多いことを知っておきましょう。
また妊活などでコンドームを使用しない場合、腟内で包皮が擦れると炎症を起こすこともあります。
カントン包茎のセックスは困難
カントン包茎の場合、挿入時に痛みを感じたりコンドームが外れやすかったりと、通常のセックスは難しいでしょう。
真性包茎と違う点は、包皮が剥けるとペニスが圧迫されてしまうこと。彼がセックス時に痛みを訴えてきた場合、中断せざるを得ないケースもあります。
真性包茎
真性包茎も仮性包茎同様、セックス・射精共に問題なくできます。ただ、真性包茎は包皮が亀頭を覆う状態のため、垢や皮脂が溜まりやすい形状。意識して清潔状態を保つようにしないと、悪臭や炎症などのトラブルにつながります。
包茎の彼とのセックスで、女性ができること
ローションを惜しみなく使う
セックスの際は彼のペニスや膣口にローションをたっぷり塗って、摩擦を緩和させましょう。乾燥を防ぐために、オイルタイプのローションがおすすめです。
ただし、オイルタイプのローションはコンドームを溶かすことがあるので、塗ったままコンドームを装着しないよう気を付けましょう。
手コキはとにかく優しく
ペニスに触れるときもできるだけ優しく、無理に包皮を剥こうとしてはいけません。擦れて痛がる場合は亀頭を包むように持ち、できるだけソフトに手を動かすよう意識しましょう。
気分が高まって挿入したくなっても、焦らずゆっくり入れることが大事です。
フェラの時は包皮の上からでOK
包茎の彼にフェラをする場合は、包皮に包まれたままのペニスに行っても大丈夫。十分に快感は得られますし、「優しく舌を這わせる」「ソフトに咥える」などやさしく攻めましょう。
ただ、フェラチオは匂いも気になる行為で感染症のリスクも。気になる場合は、ゴムをつけたままのフェラに切り替えるなどの工夫をしましょう。
皮を向く習慣をつける
仮性包茎や真性包茎の場合、包皮を向いても元の位置に戻ってしまいます。そのため、毎日根気よく「包皮を向いて戻す」という習慣をつけることが改善の近道です。
仮性包茎であれば改善も早く、真性包茎であっても仮性包茎の状態まで状態を良くすることは可能です。
厚めのコンドームを使用する
包茎はペニスが敏感になるぶん、早漏で悩む男性も少なくありません。そのため、比較的感度が下がる厚めのコンドームの使用がおすすめです。人気の商品は薄型ですが、0.1ミリのものなどを試してみてはいかがでしょうか?
包茎の彼ともセックスは可能。悩みは2人で解決しよう
ひどいカントン包茎を除けば、彼が包茎であってもセックスは可能です。包皮を剥くにしてもできるだけ無理はせず、包茎であることにあまり神経質にならないようにしましょう。セックスを楽しむには、彼の悩みに寄り添うこと。深刻な場合は手術が必要なこともあるので、受診も検討することがおすすめです。