避妊の方法によって成功確率はさまざま。安全&効果的なやり方について知ろう!

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コンドームを持つ手

「セックスはしたいけど、妊娠を望まない」。それにも関わらず、正しい避妊方法がいまいち分からないという人は少なくありません。

この記事では日本で行われている避妊方法を、やり方やメリット・デメリット、効果などを解説します。また、間違った避妊方法や噂話についても紹介しているため、避妊に失敗して後悔しないために、ぜひ一読しておいてくださいね。

よく行われている避妊方法一覧

女性の下着とコンドーム

1.ピル(経口避妊薬・OC)

適切なピルを毎日同時刻に服用することで、99%以上の確率で避妊できる、効果的な方法です。避妊の他、子宮や卵巣の不調を改善する効果もあり、ニキビの治療に用いられることもあります。ピルを入手するには産婦人科などで、医師の診断が必要です。高齢(45歳以上)やヘビースモーカーの場合は血栓のリスクがあるため処方されないことがあります。デメリットとしては、避妊効果はあっても性感染症は防げないところ。コンドームと併用が奨励されています。

2.コンドーム

男性のペニスにゴム製の避妊具を被せるもので、メジャーな避妊方法として広く行われています。コンドームをきちんと装着できれば、避妊率は98%。なかなか優秀です。

ただし、装着ミスや腟内の破損によって避妊に失敗する危険性も0ではないことを忘れてはいけません。デメリットとしては、パートナーの協力も必要であり、中には「気持ちよくないからつけたくない」と言う男性も一定数いるということです。あまり使われることはありませんが、腟内に挿入する女性用のコンドームもあります。

3.リズム法

基礎体温の変化を把握し、生理周期を予測します。排卵がなければ妊娠しないので、排卵期の前後はセックスを避けるという理屈で避妊する方法です。

メリットは、自身の生理周期を知ることができること。しかしその反面、女性の体はストレスや疲れなどで非常に変化しやすいもの。何らかの原因で排卵期がズレてしまうと、この方法では避妊に失敗します。

4.IUD(女性用の子宮内避妊具)

プラスティック製の小型の避妊器具を子宮内に挿入し、受精卵の着床を防ぎます。長期に渡り避妊を希望する人や、ピルが飲めない人におすすめの避妊方法です。

1度挿入すれば、2〜5年間避妊効果が継続。使用感もなく、ピルに次ぐ避妊効果が期待できるといえるでしょう。

デメリットは、自分で手軽にできないこと。医師によって挿入する必要があり、定期的なメンテナンスも必要です。

5.IUS(子宮内黄体ホルモン放出型避妊具)

IUDの一種で、黄体ホルモンを放出する機能が加わったものです。黄体ホルモンの働きにより、子宮内膜の増殖を抑制。子宮頸管の粘液を変化させて、精子の侵入を防ぎます。

1度挿入すれば5年間の避妊効果がありますが、IUDと同様、医師による挿入や除去、メンテナンスが必要です。

避妊手術

卵管を結ぶ・切断するなどして、卵子と精子が出会わないようにすれば、受精ができなくなります。外科的手術で入院が必要であり、費用はおよそ12万円。ただし一度行うと、元の妊娠できる体に戻すのは困難と言われています。

信じちゃダメ!間違った避妊方法&4つのウソ

ハートのカップル

ウソ1:「生理中は中出しでも安心」

排卵が終わって子宮内膜が剥がれ落ちる生理中は、妊娠しないと勘違いしている人が多いです。しかし精子や卵子の寿命が長引いた場合、排卵時期のズレによって妊娠が成立してしまうことも。

加えて、生理中は雑菌による感染症も起きやすいのでセックスは厳禁です。避妊のことだけを考えても、モーニング・アフターピルを服用しましょう。24時間以内であれば、99%の避妊効果が期待できます。

ウソ2:「外出しは妊娠しない」

「外で射精すれば妊娠しない」説があるのは、男性が射精前に分泌する「ガマン汁には精子が入っていないから大丈夫」というウワサのせい。 男性が「ガマン汁」と呼んでいる尿道球腺(カウパー腺)液は、射精の前に分泌する透明の液です。精子ではないので、妊娠しないと油断されがちですが、実は非常に危険。ガマン汁が出るということは射精が近づいているサインです。尿道に精液が滲み出していることもあります。

パートナーが知らないようであれば「あなたの言う『ガマン汁』の中にも生きた精子が入っている危険性がある」ということをしっかりと伝えましょう。

ウソ3:「セックスの後シャワーで洗えば大丈夫」

セックス後にシャワーで洗い流すと、確かに妊娠する可能性が減ります。しかし、シャワーでは届かないような場所に精子が残る可能性も十分にあるのです。

その場合、射精された精子は子宮の中を泳いで、卵子にたどり着きます。精子と卵子が出会ってしまい、着床すれば妊娠が成立してしまいます。精液自体がシャワーで洗い流されても、精子はすでに子宮の奥に侵入していれば手遅れです。

ウソ4:「安全日のセックスは妊娠の心配ゼロ」

妊娠に必要な子宮内膜と卵子が排出される生理直後は、比較的妊娠しにくい時期。別名「安全日」とも呼ばれています。ただし、あくまで妊娠「しにくい」時期であって、100%安全な日は存在しません。

精子の寿命は通常2〜3日ですが、中には1週間ほど生き延びるものもあります。安全日に頼るだけではなく、しっかりと避妊行為を行うことが大切です。

どの避妊方法も100%ではない。自分の体を大切に

避妊方法はさまざまなものがありますが、残念ながら100%のと言い切れる方法はありません。どれもメリット・デメリットは存在しますし、きちんと行わなければ失敗のもと。妊娠を望まないなら、自分の体質やパートナーの意見などを考慮しながら、しっかりと避妊行動をした上でのセックスを楽しみましょう。

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