風俗

歴史を紐解いても、ずっと継続してあり続ける「性」を生業にする仕事。そんな風俗の世界で、ここ日本において、もっとも多くのお店を抱えるとされている、デリバリーヘルス＝デリヘルのお仕事について解説していきます。女性の多くは、言葉は知ってるけど、実際、どんなお仕事かを知らない人も多いはず！？そんなDeepな世界をのぞいてみませんか？

デリヘルの仕事を知る

デリヘルってそもそもどんな仕事？

デリバリーヘルス＝デリヘルは、派遣型ヘルスの事です。　サービスを行う部屋などを用いたお店を持たず、顧客の要望先に風俗嬢を派遣し、ヘルスサービスを行う職業です。店舗の維持費が必要がないため、風俗のサービス業としては始めやすいです。

現在、日本で登録しているデリヘルのお店は、2万店舗にも上ると言われています。

デリヘルで働く女性はどんな人

デリヘルで働く女性の理由は様々で、大学生や主婦、OLなどいろいろな人が在籍しています。また、風俗は若い女性が働く所と思われがちですが、若い子向け、ミドル層、シニア層向けなどさまざまなコンセプトを持ったお店があるため、働く女性の年齢層もお店によって多種多様です。なかには70代でも可能なお店もあります。

デリヘルの派遣先・待機場所

デリバリーヘルスの派遣先は、一般的には、ラブホテル、シティホテル、レンタルホテル、個人宅などです。時間帯が遅くなると、個人宅やシティホテルへの派遣が増えます。但し、高級店といわれるお店は（お金持ち層をターゲット）主に、タワーマンションなどの高級マンションへ派遣されます。

お客様がつく（指名が入る）までの待機場所は、事務所に待機室を設けてるお店は、必ず、その待機室で待機や、ネットカフェや自宅など、自分の好きな場所で、待機できるお店など、各々でルールが違います。

デリヘルのお仕事の簡単な流れ

出勤と待機

まず、事務所に出勤します。そして指名が入るまで待機。（すでに指名が入れば、そのまま派遣）顧客がつくまで、事務所の待機室orネットカフェや自宅などで、派遣のコールがかかるまで、待ちます。

お客様先へ

顧客から指名が入れば、車で「ドライバー」と呼ばれるスタッフが、お客様の指定の場所へ送ってくれます。（近場の場合は歩きで移動する事もあり）　お客様の元へ到着すると挨拶をし、お客様の好みを聞いて、接客に挑みます。

インコール

インコールとは風俗業界の用語で、指定の場所についたら、事務所に連絡し、事前清算をすることを指します。

インコールをすると、お店のスタッフから「◯◯◯◯円頂戴してください」と金額を伝えられるので、お客様にその金額をいただきます。基本的に、女性が利用金額を受け取りますが、お店によっては、ドライバーが清算をし、退席する場合もあるので、お店のシステムを事前に確認は必要です。

基本プレイ

プレイを始める前に、コース時間に合わせて、タイマーをセットします。プレイ後のシャワー時間もあるので、終了の10分程前にセットが基本です。

そして、いよいよプレイ開始。

ヘルスの基本プレイとは

①キス
②全身リップ
③手コキ
④フェラ
⑤シックスナイン
⑥素股
⑦口内発射

これらサービスを行い、最初にセットしたタイマーが鳴ればプレイを終了します。残り時間を再度、タイマーセットし、シャワーを浴びます。

アウトコール

インコールが風俗用語であるように、アウトコールもコースが終わったら、事務所に連絡し、お仕事が終了した旨を伝えます。　そして、退席しますが、次の指名にも繋がるように、疑似恋愛な雰囲気のお別れを心がけるのがポイントです。

移動

ドライバーがお迎えにきているので、車に乗り込みます。次の使命がが入っていれば、そのまま次の現場へ行きますが無ければ事務所へ戻って、再度待機するなどの流れとなります。

最終事務所で給料を受け取り

風俗業のほとんどのお店が即日払いです。毎日が給料というのが、風俗で働くメリットの一つです。事務所で清算をして、給料を受け取り、デリヘルの1日が終わります。

デリヘルのお仕事…ぶっちゃけ収入は

デリヘルの収入は完全歩合制。

デリヘルを含む、風俗は基本的に働けば働く程貰える、完全歩合制になります。なので、極端に言えば、お客がつかない（いわゆる坊主）の日は、0円って事もあるシビアな給料制。しかし、やはり高収入な職業なのは確かであり、フル出勤で月給100万円や、大学生の副業として空いてる時間に働いて、月20〜40万程稼ぐ人もいます。

風俗特有な給料システム

風俗求人などの広告で、バック率◯◯％などと、目にしたことはないでしょうか？

デリバリーヘルスを含む、風俗のお給料は、お客様から頂くこと料金から◯◯％を女の子に支払う給料と定めている「給料バックの体制」をとっています。

例えば
お客様が支払う金額
60分20,000円として、バック率が50％の設定であれば

女の子に支払われる給料は
60分で10,000円という具合です。

このバック率の設定は、お店によって異なりますし、もっと言えば働く女の子によっても違います。バック率が高ければ高いほど、女の子の取り分が多くなり、人気嬢となると、バック率70％との良い待遇になる事もあるようです。

オプション制度

デリヘルの基本プレイの他に、オプションメニューというものが存在します。このオプションに関しては、少しハードな物が多いので、大抵のお店は、女性側が可否の判断が可能です。

ただし、できるオプションが多いほど、お客様の幅が広がります。指名率もあがりますし、多くのオプション料金は100％女性へ還元されます。そのため、少し無理をしてでもオプションメニューをOKにする女性もいます。

デリヘル嬢あるある

豪遊はするが実はお金にシビア

大金を稼ぎたいから、デリヘルのお仕事を始める女性が多いのですが、なぜ、そんなにお金が必要なのか…。実は、ホスト、追っかけ、整形などでお金が必要であったり、それが理由で借金を重ねていたりします。

このように、「推し」や、目的に対してへの大金をはたく事は全く気にしませんが、自分のご飯代、生活費などは、10円単位でシビアになる女性も多いようです。

ヒモを飼いがち

誰にでも気軽に話せる職業ではないので、孤独になりがちなデリヘル嬢。自分を構ってくれる存在が欲しくて、自分のお金に頼っているとわかっていても、なんでもいうことを聞いてくる、いわゆる「ヒモ的」な男性を飼う女性が多いようです。

筋肉痛になりがち

一般的なラブラブタイムは、女性が受け身な場合が多く、筋肉を使うイメージがないと思います。ヘルスの基本プレイは、前戯と素股（挿入せずに性器を擦りつける）を行います。※本番（挿入）は絶対禁止のため。この素股がなかなかしんどいようで、腕、腰、足、肩などの筋肉を使い、お仕事に慣れない頃や、多くの仕事をこなした時は、ひどい筋肉痛になりやすいようです。

おすすめ！デリヘルのお仕事を描いた作品

フルーツ宅配便

フルーツ宅配便とは、小学館の「ビッグコミックオリジナル」で2015年〜2021年まで連載された漫画です。東京でサラリーマンをしていた主人公が失業し、故郷に帰ったところ、ひょんな事から「フルーツ宅配便」という、デリヘルの店長代理として働くことに…。そこで取り巻く人間模様が描かれており、デリヘルの職業が色々と垣間知ることのできる作品です。

泣ける話が多々あります

デリヘルの裏側が良くわかる漫画

ママの仕事はデリヘル嬢

電気もガスも止められたシングルマザーの女性が、子供を養うため、デリヘル嬢になる事を決意。実は元に、最後には広島でNO.1と言われるカサブランカグループの女性社長となる様を描いた作品です。

現在の風俗業界について詳しく書かれていると思う

単なる裏話を期待したが、すばらしい期待外れ

風俗行ったら人生変わったwww

2013年に映画化されたこちらの作品。満島真之介が演じる主人公の遼太郎は、自己完結型の童貞男。そんな彼が自分を変えるため、初めて風俗に行き、そこで出会った訳ありデリヘル嬢、かよ（佐々木希）に一目惚れ。ネット上で出会った頭脳派トレーダー（松坂桃李）などの仲間たちと、かよの人生の救出に挑む、新感覚恋愛エンターテイメントです。

風俗へ行く人、そこで働く人。需要と供給が一致して成り立っている世界。

確かに少し暗いところもありますが笑えて楽しい作品でした。

デリヘルの仕事は簡単なお仕事ではない

デリヘルや風俗のお仕事は、女性が働く最後の砦として、簡単に高収入を得られると思いがちだけれど、完全歩合制な上に体力勝負と、知れば知るほど、大変なお仕事です。確かに頑張ればその分、収入として自分に返ってくるけれど、決して甘くみてはいけない職業です。

Hな事が好きなどお金以外の目的で、デリヘルの仕事を楽しんでいる人もいますが、多くの女性にとっては体力も必要な上、精神的にも疲弊してしまう仕事内容である事は事実です。

この仕事を選ぶのであればそれがわかった上で、目的である「お金稼ぎ」をしっかり達成してほしいものです。