みなさんは、生理中の性生活どうしていますか?できれば、体を休めた方がいいこの時期に、なぜだかムラムラしたり、パートナーからのお誘いがあったりなど、困った経験はありませんか?けれど、生理中のセックスはやはりリスクがつきものです。今回は、そんな生理中のセックスについて深掘りしていきます。
生理中のセックスと性欲の高まり
生理中のセックスの経験
生理中のセックスの経験はありますか?実際どのくらいの人が生理時のセックスの経験があるのか…
あるWebマガサイトが100人の女性を対象にしたアンケート調査結果はこちら↓
Q.生理中に我慢ができずにHをした経験があるか?
Yes 62%
No 38%
なんと6割以上の女性が生理中のセックス経験があると答えています。
参照元:ドクジョコム
生理中の性欲
実は生理中に性欲が増すことは、医学的知見からも根拠がある症状のようです。
女性らしい体作りを助ける「エストロゲン」というホルモン物質は、分泌量が増えると、体の反応として「膣が濡れやすくなる」「胸に張りがでる」などが生じて、セックスがしたくなるそうです。一度、生理前にそのエストロゲンが減るのですが、生理中に徐々に分泌量が増えていき、一説にはこれが性の高まりの原因の一つと挙げられるようです。
生理中のセックスがNGな理由
生理痛の悪化
本来、生理は女性の体を休めた方がいい期間です。そして、生理中の悩みである、冷えやむくみを避ける為にも、普段以上に特に下半身はあたためておいた方が良いでしょう。それにも関わらず、生理中にセックスしてしまうと、下腹部を冷やしてしまいます。
また、女性の生理の悩みの一つでもある生理痛を悪化させることにもつながるでしょう。また、すでにお腹の痛みを感じているのに、無理にセックスをしてしまうと、性交疼痛症(せいこうとうつうしょう)という、普段のセックスでも痛みを伴うような状態になることもあるようです。
妊娠しないという迷信
生理中は妊娠しないと思っていませんか?産婦人科の見解としては、それは間違っているようです。精子の平均寿命は2〜3日と言われていますが、1週間程度生きることもあるようです。
ホルモンバランスの関係で生理が不順な人などは、生理直後に排卵する可能性があります。そうなると、長生きした精子と排卵した卵子が受精し、妊娠してしまうということがあるのです。
感染症の危険性
生理中は免疫が低下しているため、普段より感染症にかかるリスクが上がります。膣内の常在菌が経血で流されてしまうため、性感染症への危険性も普段よりも上がってしまうためです。これら感染症の観点からも、生理中のセックスは避けた方が良さそうです。
子宮内膜症リスク
子宮内膜症とは、本来は子宮の内部にあるはずの内膜組織が、子宮外に定着してしまう病気です。炎症による痛みや、癒着を起こし、不妊症にもなり得る厄介な病です。
生理中のセックスは、この子宮内膜症を引き起こす危険性があります。挿入による刺激で、本来排出すべき経血が、卵管や卵巣に逆流することで、子宮内に細菌やウイルスが増えます。その結果、内膜症のリスクをあげると言われているようです。
セックス以外で性欲を抑える方法
1人エッチ
これまで、生理中のセックスは控えた方が良いとお伝えしてきましたが、実は1人エッチに関しては、そうではありません。むしろ、リフレッシュや、ホルモンバランスの安定のために、推奨する医師もいるようです。
生理中の性欲を解消させるには、1人エッチがおすすめです。但し、挿入系(挿入バイブ)は、感染症の観点から、避けるべきです。そのほかの性感帯を刺激して、外イキで性欲を満たしましょう。
生理中の1人エッチについてはこちら
生理中の性欲はどう処理してる?禁断のオナニー事情とおすすめのセルフプレジャー
ヨガで気分転換
生理中はとにかく、体を温めることが推奨されていますが、激しい運動は体の負担になります。そこでおすすめなのがヨガです。
ヨガは緩やかな動きで、血流を整え、体そして心も安定させてくれるので、生理中のイライラなども解消してくれます。また、性へ高まる気持ちをヨガで、精神統一させ、発散させるのもいいでしょう。体をリラックスさせ、セックスへの欲望を抑える一つの手段となりそうです。
それでもやっぱりセックスするときは…
衛生面の徹底
普段から、セックスは衛生的に行うべきですが、生理中はとくに要注意です。先にお伝えした通り、免疫力が低下しているため、感染症へのリスクも上がります。セックス前にはお互いに、必ずシャワーで入念に洗うなど衛生面を徹底しましょう。
また経血での汚れ防止のため、そのままお風呂場での行為が効率的です。しかし、バスタブでのセックスはNGです。浴槽には目に見えない雑菌が無数にいるので、感染症の観点から避けるようにしてください。
コンドーム着用 多い日は避ける
衛生面の徹底と通ずることですが、感染症対策の意図や、先にお伝えしたように、生理でも妊娠する可能性があるため、避妊としても、コンドーム の着用は不可欠です。また、経血の多い生理日2〜3日は、より子宮内膜症や生理痛悪化の懸念があるため、この期間中のセックスは避けましょう。
優しい動き
生理時のセックスはこれまでお伝えした通り、色々なリスクがあります。子宮の古い内膜が剥がれ落ちる時なので、膣内に挿入し、ピストン運動をするセックスは、子宮を痛める行為になるので、基本的にNGです。
挿入をするなら、最低限のルールとして、正常位など無理のない体位で、パートナーに徹底した優しい運動を心がけてもらってください。
自分の体を大切に!パートナーの理解は不可欠
生理時の女性の体は、とてもデリケートな状態になっています。自身の性欲は今回ご紹介した通り、1人Hやヨガなど体に負担のかからない方法でおさえ、パートナーには生理時のセックスのリスクを理解をしてもらい、なるべく生理中のセックスは避けるようにするべきです。今後、どんな悪影響があるかわからないセックスをするよりも、たった数日を我慢して、生理明けにしっかり愛しあう方が、お互いにより気持ちのいいセックスができるでしょう。