「男性のほうが性欲が強い」「女性は好きな人としかセックスしない」というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。また、男女のセックス観の違いによって、彼に不安を抱いてしまうこともありますよね。
この記事では、男女でセックスへの考え方や目的に違いがあらわれる理由と、それぞれがセックスに求めるもの、カップルがお互いを理解するコツを紹介します。
彼との関係に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
男女のセックス観に違いが起きる理由
男性と女性では、体の造りや環境の違いによってセックス観に違いが出てきます。まずは、男女のセックス観に違いが生じる理由を紹介します。
体の構造の違い
男性と女性は体の構造によってセックスに対する価値観が異なります。
女性はセックスで妊娠する可能性がありますが、男性は妊娠することがありません。そのため、女性の方がセックスに対してより慎重になる傾向があります。
ホルモンの違い
一般的に「男女で性欲の強さが違う」といわれるのは、ホルモンの違いによるものです。男性ホルモンの「テストステロン」や女性ホルモンの「エストロゲン」が脳を刺激し、人間の性欲や体調に影響を与えるとされています。
また、男性と女性では性欲のピークの時期が異なります。男性はテストステロンの分泌が盛んな10~20代、女性はエストロゲンの分泌が多い、かつセックスに慣れてきた20代後半~40代といわれています。
性欲は人によって差がありますが、性欲の強さの違いによって男女のすれ違いが起きることもあるでしょう。
生まれ育った環境の違い
生まれ育った環境の違いも、男女のセックス観に影響を及ぼしやすいでしょう。
その人が育った家庭環境や友人知人の影響、または学校や周囲から「男性らしく」「女性らしく」いう価値観を刷り込まれている場合、性への固定観念が生まれてしまうことも。
また、時代によって男女の役割や関係が変わってくると、セックス観にも変化があらわれます。
女性にとってセックスとは?
続いて、女性がセックスに求めるものを解説します。
女性にとってセックスは「愛情表現のひとつ」
女性にとってセックスは「男性との愛情を確認し、愛を深めるもの」と考える人が多いようです。女性は「接触」によって性欲が高まる傾向にあり、「好きな人に触られるのは嬉しい」「好きな人としかセックスしたくない」という人が多いです。
信頼できる男性と関係を持ちたい
女性はセックスによって妊娠する可能性があるため、「信頼できる男性と関係を持ちたい」と考えます。妊娠中は女性自身の体調や生活が変わるので、人として頼れる男性や自分をいたわってくれる男性を求める傾向があります。
大切にされている安心感
女性はセックスをすると、「男性に大切にされている」と感じやすいでしょう。女性をとりまく環境によっては、承認欲求を満たすために男性とセックスをしてしまう場合もあります。
男性にとってセックスとは?
続いて、男性がセックスに求めるものを解説します。
男性にとってセックスは「恋愛におけるゴール」
男性はセックスを「恋愛におけるゴール」と考えがちです。一度セックスをすると恋愛関係のゴールが達成され、彼女への独占欲が満たされます。その結果、女性への気持ちがゆるやかになることもあります。
相手の女性にこだわらない
男性はセックスする相手の女性にこだわらず、恋愛感情の有無を問わずセックスができるといわれています。また、視覚から性欲が高まりやすい傾向にあり、アクシデントによって女性の肌が見えるチラリズムや、ヌードの女性の写真に興奮をおぼえやすいようです。
男性はセックスによって妊娠することがないので、いつでも複数の女性と関係を持つことが可能です。実際には理性や体裁で欲求を抑えることが可能ですが、本能では「できるだけ多く自分の遺伝子を残したい」と考えています。
受け入れてもらえる安心感
女性は男性に比べて、相手に簡単にセックスさせない傾向があります。そのため、セックスをさせてくれた女性には「自分のことを受け入れてくれてるんだ」と安心感をおぼえます。男性はセックスに対して刺激を求めながら、同時に安心感も大切な要素のようです。
彼への不安を乗り越えるコツ
男女のセックス観の違いによって、彼に「愛されているのかな」「浮気されているのかな」と不安な気持ちを抱いてしまうこともあるでしょう。続いて、彼への不安を乗り越え、お互いの違いを理解し合うコツを紹介します。
相手を「一人の人間」として尊重しよう
性別に限らず、人はそれぞれ異なる考え方や感覚を持っています。恋愛関係になると、つい相手の言動に不安を抱いたり、束縛してしまうこともあるかもしれません。不安に感じる時こそ彼を「一人の人間」として尊重すれば、言い過ぎや過度な束縛を防ぐことができ、彼からあなたへの愛情も深まるでしょう。
「察してほしい」を卒業しよう
日頃、彼に対して「なんでわかってくれないの?」と感じる人は、「察してほしい」と相手に期待する気持ちから離れてみましょう。
相手に言葉で伝えるのが苦手な人は、不安なときこそ良からぬ方向に考えてしまいがちです。しかし、彼が察してくれるのを待っていては、あなたの不安が彼に伝わらず、改善も難しいでしょう。人それぞれ感覚が違うため、あなたが気になることでも、実は相手は気にしていない場合もあります。気になることは直接彼に聞いてみましょう。
相手の気持ちを一度受け止めよう
あなたと彼の考えが違った時、自分が共感するかは別として、相手の気持ちを一度受け止めてみるとよいでしょう。
最初から否定すると、彼は自分自身が否定されたと感じてしまいます。「あなたはそう思うんだね」「そういう考え方もあるよね」と一度受け止めてからあなたの考えを伝えることで、彼も話を受け入れようと思えるでしょう。
「私」を主語に「してほしいこと+感情」を伝えよう
彼にしてほしいことがあれば、「私はこうしてもらえると嬉しい」「私はこういうことがあると悲しい」といったように「してほしいこと+感情」を伝えるとよいでしょう。
相手を主語にして「あなたにこうしてほしい」と要望を伝えると、受け取ったほうは「自分が責められている」と感じやすくなります。
男性の本能を利用して、あなたの「嬉しい」を新たなゴールに設定すれば、彼も行動を起こしてくれるでしょう。
彼に合わせすぎないのがポイント
相手に気を遣って、自分の行動や意見を彼に合わせすぎてしまうという人もいるのではないでしょうか。お互いに歩み寄ることは大切ですが、あなたが一方的に自分を抑える形になると、気付かないうちにストレスを抱えてしまいます。
彼との関係では「男女で違いがあるのだから、分かり合えないことがあるのは当たり前だよね」「白黒付けずにグレーでもいいよね」と違いを許す気持ちを持っておくことで、あなたの心がラクになるでしょう。
男女のセックス観の違いを知って、彼との愛を深めよう
男女のセックス観には、体の構造や育った環境によって違いが生じます。そのため、彼に対して不安を感じることもあるでしょう。
セックスへの考え方や性欲の強さは男女によって傾向はありますが、実際の度合いは一人ひとり異なります。カップルとして信頼関係を築くためには、「男性だから」「女性だから」と相手を決めつけないことも大切です。お互いの違いを知り、受け入れ合えれば、彼との絆を深められるでしょう。
また、男性は「セックスがゴールになりがち」という傾向を利用するのもひとつの手段です。彼に「〇〇してくれると嬉しいな」と伝えて新しいゴールを設定すれば、あなたのことを追いかけ続けてくれるかもしれませんよ。