恋愛・愛の価値観は、人それぞれで異なります。だけど、「デートはこうでないといけない」「一人しか愛してはいけない」など、どこか恋愛においての一般常識に捕われていませんか?今回は、これまでの常識に疑問を抱き、多種多様な考えの恋愛及び愛についてご紹介していきます。
恋愛のかたち…捕われやすい恋愛常識
恋愛の王道
恋愛を始めるのに、最初はデートして、次にキスして→Hをするといった具合に、恋愛の王道といわれる流れについて、凝り固まった固定概念は持っていませんか?これ以外にも、恋愛の方法に、実際は王道などは無く「こうであるべき」というのは、これまで受けてきた教育の中で培ってきた、単なる思い込みなのです。
好きなら「会いたい」
本当に好きな人ならば、ずっと一緒にいたいと思うはず。いつでも「会いたい」と思えないのは、本当に好きな人ではない、といった具合に、自分の恋愛の思いを他人に強要していませんか?確かに「大好きな人とずっと離れたくない」といった価値観の人は多くいます。それと同時に「大好きな人との時間も大切だけど、一人の時間も凄く大事」という、価値観もあります。このように、決して人の「好きの形」は推し測れないのです。
「性別」に捕われた恋愛
多様性を認める動きとして、世間では、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)性的マイノリティへの理解が広がりつつあり、恋愛=男女間でとの限定した考えではなくなってきています。しかし、世界的に見てもジェンダーレス社会に対して遅れをとっている日本は、つい最近まで、恋愛は異性同士でするものという考えがあたりまえでした。特に40代以降などは、そういった価値観で育っている為、なかなかマイノリティへの理解が乏しい人もまだまだいるようです。
下記ではLGBTについて詳しく解説しています。聞いた事はあるけど、具体的には知らないという方は、この機会にぜひご覧になってくださいね。
LGBTの定義や基準は?無料で診断できるテスト&専用サイト6選
恋愛のかたちは無数にある!それぞれの価値観を持つカップル
一夫多妻と一妻多夫カップル
一夫一妻制の日本ですが、同時に人は1人しか愛せないわけではないので、一夫多妻や一妻多夫の夫婦がいても不思議ではないです。とは言っても、法律では許されないので、戸籍としてはできませんが、家族として実際に一夫多妻or一妻多夫を選び、生活を送る人たちは存在します。
芸能人にもいる別居を前提にした結婚カップル
結婚したら、一緒に住むのが当たり前だと思いますか?そして、結婚への意識としてわかりやすいのが、結婚をしたくない理由に「誰かと一緒に暮らす自信がない」という具合に、当たり前の価値観として存在します。でも、「結婚=誰かと一緒の生活」ってこれも本当は常識では無く、別居夫婦もあっていいのです。実際に芸能人でも、misonoとNokuseのような別居し結婚生活を幸せに続けるカップルもいます。
参考サイト:Yahooニュース
世代を超えた年の差カップル
恋愛は同世代、もしくは離れてても、10歳差くらいが丁度いい、なんて感覚をお持ちではないですか?「親子程離れた人は恋愛対象にならない」といった考えも、後天的に植え付けられてきたものかもしれません。人が人を好きになるのに、本来歳の差は関係ないでしょう。実際に、日本では少ないですが、20代と70代のカップルなど、海外では孫と祖母くらいの世代差での恋愛もある話です。
恋愛のかたちを紐解くラブスタイル類型論
1973年にカナダの心理学者 ジョン・アン・リーが提唱した「ラブスタイル類型論」とは、人の恋愛タイプというのは、6つに分類する事ができるとの定説です。色々な文献を元に抽出されたこれら6つのタイプの、人の恋愛における行動などの違いからも、少なくとも恋愛のかたちが6つの傾向として、人それぞれであることが証明されています。
1.ルダス (Ludu)
遊び感覚な恋愛
恋愛の駆け引きをゲームのように楽しむタイプ。1人の人だけを愛するのではなく、複数人と同時に付き合えたりする。また、自分の領域に踏み込まれることに嫌悪感を抱きやすく、パートナーへ嫉妬や独占欲を示すことはほぼない為、自身への束縛も嫌う。
2.プラグマ (Pragma)
実用的な恋愛
恋愛を自分にとって、役に立つのか、損得で選ぶ傾向があるタイプ。社会的地位を気にする為、恋人のスペックを気にする一面もあります。計算高く、慎重派。お見合いパーティーなどを好むのも、このタイプの方が多いようです。
3.ストルゲ (Storge)
友情的な恋愛
恋愛への発展は長い時間を要するタイプ。慎重に相手との愛を育むため、パートナーとの恋愛を長く維持しやすいことも特徴です。恋人に対して、仲間意識をもち、どこか友情的な感覚があります。また、独占欲・嫉妬をあまりもちません。
4.アガペー (Agape)
自己犠牲な恋愛
相手に尽くすタイプ パートナーの利益を第一に考えており、見返りを求めない献身的な愛情を持っています。相手に尽くしすぎて、時にはパートナーをダメ人間にしてしまうこともあるようです。
5.エロス (Eros)
情熱的な恋愛
一目ぼれをしやすいタイプ 情熱的で直観的(運命的)な恋愛をする。性的衝動にも駆られやすい傾向にあります。また、恋愛至上主義とよばれ、急遽のロマンチストなのも特徴的です。
6.マニア (Mania)
偏執狂的な恋愛
恋愛相手にのめり込むタイプ。独占欲・嫉妬深い。パートナーの愛情を確かめたがる特徴があります。「病的な愛」と呼ぶ研究者もいる程、パートナーへ強迫的に心酔する傾向があります。
自分の感覚に近いタイプはどれでしたか?マニアの人(独占欲・嫉妬心が強い)からすれば、ルダスの性質(束縛を嫌う)は理解し難いように、全く正反対の価値観を持つ人がおり、このように、それぞれの恋愛のかたちがある事がわかります。
恋愛のかたちは人それぞれである
自分の恋愛のかたち(価値観)は他人に押しつけるものではなく、また押しつけられるものでもありません。それぞれ、多様性を認めあいながら、巡り会えたパートナーと共に、お互いの妥協点を模索しながら、これもまた、それぞれの恋愛のかたちを作り上げて行くものなのでしょう。