今回のテーマは「妊娠中のセックス」についてです。妊娠中の女性の体は、とてもデリケートな時期。そもそも「妊娠中にセックスをしていいの?」「みんなはどうしてる?」「楽な体位は?」など、妊娠中のみんなの疑問についてを調査&紹介していきます。
妊娠中のセックス
妊娠中のセックスってしていいの?
医学的観点によると、赤ちゃんは子宮と羊水で守られているため、普通のセックスであれば基本的には、妊娠中のセックスはOKとのこと。出産後の夫婦生活の事も含め、産科医の中でも、妊娠中のセックスを勧めている意見もあります。ただし、妊娠中は心も体もデリケートな時です、これから紹介していく注意点等を理解した上でのセックスが必要です。
みんなの妊娠中のセックス
妊娠前のセックス頻度
月2〜3回 34%
週1回以上 26.7%
週2回以上 23.5%
月1回 8.6%
年数回程度 7.2%
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
妊娠期間中のセックス頻度
妊娠期間のセックスはなし 45.3%
妊娠期間数回あり 31.3%
月2〜3回 10.5%
月1回 7.4%
週1回以上 5.5%
週2回以上 0.3%
医学的にOKであっても、やはり妊娠中のセックスは不安になるもので、多くのカップルが避ける方向にあるようです。
参照サイト:mataiku
妊娠初期・中期・後期
妊娠初期
妊娠初期とは、妊娠4ヶ月頃までの期間を指します。急激なホルモンバランスの変化などで、つわりなど体調不良が一番みられやすい時です。医学的にセックスがNGという訳ではないですが、多くの人にとって、Hどころではない時期ですね。
妊娠中期
妊娠中期とは、妊娠5〜7ヶ月のいわゆる安定期に入ったといわれる時期です。妊娠期の中で一番過ごしやすい時期なため、性欲が戻ったり、普段より増したりする人もいます。ただし、安定期だからといって、無理は禁物。気持ち、体調が優れない時は避けるようにした方がいいでしょう。
妊娠後期
妊娠8〜10ヶ月の頃は、妊娠後期です。大概の方はお腹が目立つ程、大きくなり、セックスにも工夫が必要です。また、分娩に向かって、子宮口や膣が柔らかくなるので、セックス で、出血などが起こる可能性があります。セックスがNGな訳ではないですが、避けた方が無難な時期と言えるでしょう。
妊娠中のセックスの注意点
コンドームはつける
コンドームは「避妊」と「感染症からの予防」という、主にこの2点の役割を担う重要なアイテムです。妊娠期はもちろん、避妊については考えなくてもいいですが、後者の「感染症からの予防」は、自分自身と赤ちゃんを守る為、必ず使用しましょう。また、精液の中には子宮を収縮させる「プロスタグランディン」というホルモンが含まれており、子宮膣内に入ると、痛みを引き起こすなど、妊娠期において、何らかのトラブルの原因になり得るます。このような観点からも、妊娠中のセックスはコンドームが必須と言えるでしょう。
優しく、体は清潔に
妊娠中のセックス は「ソフトにする」事が原則です。セックス 自体はダメな訳ではありませんが、妊娠中の体は、母体自体の免疫が低下している時期です。その為、色々な感染症を防止する為にも、いつも以上に体を清潔に保ち、早産を誘発してしまう恐れのある、激しいセックスは避けるようにしましょう。
乳首の刺激は避ける
妊娠中は出産後に赤ちゃんを育てる為、母体の体が変化していく時期です。出産後、赤ちゃんはお母さんのおっぱいを飲む事が自然な流れ。その為、乳頭を刺激すると、お乳の分泌をすすめるために脳へ伝達が行き、ホルモンが分泌されるようになっています。実はこのホルモンが陣痛を進める作用を持っていて、子宮収縮を起こし、早産の危険性があるので、執拗な乳首への刺激は避けるようにする必要があります。
こんな時はNG
気分がのらない
妊娠初期のつわり時期や、それ以外でも、気分が乗らない時は無理にセックスをする必要はありません。無理なセックスをしていると、性的意欲障害といって、産後の産褥期を超えて、身体が回復しているにも関わらず、性欲不振になる原因にもなるので、気分がのらないセックスは避けるようにしましょう。
出血をしてる時
妊娠期は少しの事で出血をする事もあるので、出血をしているからといって、直ちに早産の恐れがあるなどとは言い切れませんが、どちらにせよ、膣などに炎症を起こしている可能性もあるので、痛みを伴わなくても、少しの出血が見られる時は、その後の経過観察も必要な為、性行為は避けるようにした方がいいです。
お腹が張ってる時
個体差によって、お腹が張りやすい方もいますが、妊娠期のお腹の張りは、子宮が収縮している状態である為に、赤ちゃんからの何らかのシグナルと受け取っても良さそうです。セックス 自体が流産や早産の直接的な原因にはならなくても、性行為によって、お腹の張りが誘発されることもあります。セックス 途中でも、強いお腹の張りを感じたら、直ちに行為をストップさせた方が良いでしょう。
負担にならないセックスの仕方
横向きバック
男女共に楽な体勢な横向きは、妊娠中のセックスで、行いやすい体位です。お腹への負担がほとんどないし、妊娠期どの時期でもおすすめです。 後期になると、 より負担を軽減する為、挿入もなるべく浅くする心がけが必要です。
座位でバック
まず、男性が足を伸ばして座ります。その上に腰を掛けるように女性が座り、バック(後ろ)から挿入する体勢です。挿入を浅くでき、女性にとっても楽な姿勢でしょう。但し、後期になると、お腹が大きくなり、支える男性側がしんどくなることも。
前即位
妊娠中期頃までは、横向きで互いが向かう姿勢である、前即位がおすすめです。挿入が浅く、腹部も圧迫せず、コントロールが出来る上、お互いの表情も見え、愛撫も自由に出来るので愛情を深めやすい体位です。
妊婦である女性主体で
妊娠中はとても体がデリケートな時、基本的にはセックス自体がNGなわけではないですが、色々な心配事があり、セックス に消極的になりやすい人が多いでしょう。しかし、中には逆に性欲が増す人もいて、個々で状況が違います。全て、あなたの体調、気持ちなどに従って、性行為に向き合えばいいでしょう。パートナーの浮気など、そういった側面を心配する方もいますが、あなたの体と心が一番大事。本音でパートナーとしっかり話し合い、2人で妊娠期の「性」への答えを導いてはいかがでしょうか?