セクハラに遭遇したらどう対応すればいい?対処法3選

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女性なら一度はセクハラに悩まされたことがある人も少なくないでしょう。しかし、職場などでセクハラをされたと感じても、なかなか何も対応できずにいる人もいるかもしれませんね。

ただし、本当にセクハラをされたのなら、黙っておく必要はありません。ここではセクハラの定義を解説しながら、セクハラに遭遇した際の対処法をご紹介します。

この記事を参考にすれば、セクハラに対する正しい知識をつけて、上手に対処できるようになるはずですよ。

どこまでがセクハラ?セクハラの定義とは

会話をする人々

職場などで、男性、あるいは同性である女性から不快な言動を受け、「これってセクハラになるのかな?」と疑問に思ったことはありませんか。

セクハラに対処するためには、まずセクハラが何かを知っておくことが必要です。

セクハラの定義

セクハラとは英語の「Sexual Harassment(セクシャルハラスメント)」から来ている言葉です。この英語を訳すと、「性的嫌がらせ」となります。

つまり、誰かに性的な言動や行為をされ、不快に感じたり嫌がらせされたと感じたりしたら、それは【セクハラ】だと言えるのです。

よく「本人がセクハラだと感じたらセクハラ」と言われますが、これは本当にその通りで、セクハラだと感じる程度は人によって異なります。

セクハラの具体例

実際に起こった事例で、セクハラ被害として挙げられているものには、以下のような事例があります。

  • 頭や髪の毛、肩などを触られる
  • 性的な話題を振られる
  • 性的行為を強要される
  • 外見やステータスについて批評される
    例:「色気がない」「なぜ恋人がいないのか」「結婚しないのか」など
  • 断っても上司や同僚から頻繁に食事に誘われる
  • 私的なLINEやメールなどが来たりする

あからさまにセクハラだと感じるものもあれば、「これもセクハラになるのか」と驚くようなこともありますよね。

もちろん上記以外にもセクハラだとみなされることはありますから、あくまで参考程度にしてください。

セクハラに性別は関係ある?

セクハラの定義についての一番の誤解は、セクハラは男性から女性にするものだと思っている人が多いことです。

セクハラ被害に性別は関係ありません。男性から女性はもちろん、女性から男性への性的嫌がらせもセクハラにあたります。
そして、男性から男性・女性から女性と、同性の場合でもセクハラとみなされます。

異性だけではなく、同性の人からの性的言動で不快と感じたのなら、それもセクハラになると覚えておきましょう。

セクハラだと思ったら?今すぐできる対処法3選

悩む女性

セクハラをされたと感じたら、不快な気持ちを引き摺らないため、そして相手との関係をこじらせないように、すぐに対処するべきです。

ここからはセクハラをされたと感じたときに、すぐに取り組むべき対処法を3つご紹介します。

周りの人や担当者に相談してみる

セクハラをされたかも?と思ったら、まずは周囲の人に相談してみましょう。

職場なら上司、学校などなら信頼できる友人などに相談するのが適切です。それがセクハラになるかどうかの判断もつきますし、上司ならすぐに対処してくれる可能性もあります。

もしも社内や学校内にセクハラ被害の対応・相談窓口がある場合は、そこの担当者に相談するのがベスト。セクハラ対応を専門としているため、適切な対処をしてもらえるでしょう。

ただし、相談した上司や友人から「それはセクハラではない」と軽くあしらわれた場合は、他の人に相談してみるのがおすすめです。

曖昧な態度は取らないこと

人に相談するのも問題を解決に導く方法の一つですが、自分自身も相手に曖昧な態度を取らないことが重要です。
曖昧な態度をとっていると、あなたがその言動を受け入れていると周囲に思われかねません。

たとえば、セクハラ行為をされても何も言わなかったり、笑って誤魔化していたりすると、その行為を受け入れていると思われてしまうでしょう。そうなると、セクハラ被害を訴えても、当事者はおろか周囲にも理解してもらえないかもしれません。

特に職場の上司や同僚だと、立場上NOと言うことが難しいと感じることもあるでしょう。しかし、自分の身を守るためにも、嫌だと思った時には確実にNOを言えるようにしてください。
怒らず丁寧に訴えれば、それほど角は立たないはずですよ。

あまりにひどい・改善しないときは外部に相談

周囲に相談しても解決しないときや、そもそも相談する相手がいない場合もあるでしょう。また、はっきりと「嫌だ」と訴えても、相手のセクハラ行為が収まらないこともあるかもしれません。
はっきりと嫌だということを伝えた影響で、業務中に無視されるなど不当な扱いを受けるようになるケースも実際にあります。

そのように、個人で対処するのが難しい場合や、対処しても状況が改善しない時には、外部の組織に頼ってみましょう。

たとえば、労働基準監督署や雇用環境均等部などがそれに当たります。
敷居が高いと思うかもしれませんが、案外気軽に相談を受けてくれるので、まずはお住まいの地域の労働基準監督署の窓口を調べてみてください。

また、相手に社会的な責任を取らせたいほどセクハラがひどいケースなら、弁護士に相談するのも一つの手です。できれば、セクハラ問題に強い法律事務所を探してみましょう。

相談だけなら無料〜数千円程度と安価なので、あまりにひどいときはこちらも検討してみてくださいね。

セクハラを見極めるためには冷静な判断を

悩む女性

セクハラに悩んでいるなら、早め早めの行動が肝心です。

しかし、焦ってセクハラだと大騒ぎしすぎると、自分自身の社会的立場に傷をつけてしまう恐れもあります。

たとえば、その相手に全く悪気がなく、一般的な人間関係の言動であると認識しているケースでは、「それはセクハラです」と伝えるだけであっさり終わることもあるのです。

セクハラ行為かな?と思ったのが1回だけなら、偶然だったり気のせいだったりする可能性もあります。

自分が快適に社会生活を送れる環境を守るためにも、セクハラかどうかについては冷静な判断をして、然るべき対応を取るように心がけましょう。

セクハラ問題は一人で悩まず人に頼ろう!解決するには行動が重要

誰にでもわかりやすいハッキリとした定義がなく、認識不足な人がいることもあってセクハラはとても難しい問題です。自分で対処しようとしても、なかなか解決できないこともあるでしょう。

ですが、以前に比べればセクハラへの認識は高まりつつあり、周囲の理解度もアップしています。困った時には、一人で悩まず周囲や担当部署・公的機関などを頼れば早期解決に繋がりますよ。

悩んでつらい思いをするくらいなら、まずは解決に向けて行動を起こしてくださいね。

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