なぜ人は結婚していても、他人に恋に落ちてしまうのか…また、一方が他人の物だとわかっていても、いけない関係を築いてしまうのか。不倫に落ちてしまう原因は何なのでしょうか?ただ、純粋に好きになっただけ?それとも、パートナーとのセックスの不満に我慢しきれず、危険な関係を持ってしまった?
究極な大人の事情である「不倫」そんな、いつの時代もドラマや映画になる題材に今回は注目してみました。
不倫は究極の大人の恋愛関係
そもそも不倫の定義とは
不倫の意味は「人倫にはずれること。人道にそむくこと。特に、男女の関係について言う」と広辞苑に記されています。また、夫婦には「貞操義務」という、お互いに貞操を守らないといけないと言う義務が民法上で存在します。
そういったことから、不倫とは、既婚者が配偶者以外と越えてはならない一線を越えた男女関係を持つ事(貞操義務に違反すること)またその関係を継続的に維持していることとの解釈です。
引用元 新明解国語辞 日本国語大辞典
不倫と浮気の違い
先に説明した通り、不倫を簡単に言えば「男女関係の一線を越えているかどうか」 SEX(セックス)をしたかどうかが基準にあり、また、その関係が継続していることを判断となされるようです。
一方、浮気とは、必ずしもSEXありきではなく、また突発的な男女関係(いわゆる一晩の関係)も浮気の部類に入ります。ただし、婚姻関係を持つ者がやっぱりSEXをしてしまうと、不貞行為に抵触するので、離婚理由及び、慰謝料の支払い対象になり得るようです。
不倫・セックスに溺れた人々の話
こんなに多い!不倫経験
不倫事情は、慰謝料問題も出てくるので、他人には公言できないし、実態が見えづらい事です。しかし、20代30代をターゲットとした、あるサイトの既婚者の男女に不倫経験の有無をアンケートで「女性は24%」「男性は36%」もの人が「経験がある」と答えたようです。
さらに、これを40代オーバーの婚歴が長い層を入れるともっとこの比率も上がると見られ、巷では結構の割合で不倫は繰り広げられているようですよ。
引用元 既婚男女394人に不倫の本音
不倫が始まったきっかけは?
不倫が始まるきっかけは「SNSを通して出会い、不倫に発展してしまった」「同窓会で、昔好きだった人に再会し、男女の関係になってしまった」「元彼からの連絡にのってしまい…」「職場の飲み会流れでやってしまった」「子供の先生と恋に落ちた」など、きっかけは様々。
そして、不倫に走ってしまう理由は「単にパートナー以外の人を好きになってしまった」「大好きな人を見つけてしまった」といった恋心から始まる不倫と「性欲を抑えきれなった」「自分の価値を認めてくれる存在を探してしまった」など、セックスレスやパートナーとの不仲、マンネリなどの原因も多く聞かれます。
不倫のセックスは燃え上がる
いけない事と理性でわかりつつも、不倫関係をついつい継続させてしまうのは、それ相応の美味しさがあるからです。
「いつでも会えるわけではないレア感」「バレてはいけないスリルが余計に熱をあげてしまう」「性的官能をお互いに追求した関係だから」「体の相性が抜群」など、心理的、身体的にも不倫のセックスはどうやら燃え上がってしまうようです。
なかには、結婚前に不倫相手と出会っていれば…と話す人も。しかし「バレてはいけない」との心理的束縛が不倫に熱をおびさせる要因でもあるので、解き放たれた時は、案外、一気に冷めてしまうことも。
不倫の濡れ場(セックスシーン)も話題になった映画・ドラマ7選
数を多くの不倫をテーマにした映画、ドラマの中から、今回は筆者のおすすめ作品のあらすじなどを少し紹介していきます。
1. 昼顔 2017年の作品
ドラマにも映画にもなった「不倫物語」で有名な作品。普通の主婦であった主人公笹本紗和(上戸彩)は 裕福な夫と二人の娘がいながら、遊び感覚で昼間に不倫をする滝川利佳子(吉瀬美智子)とひょんなことから知り合い、その影響もあって、高校教師である北野裕一郎(斉藤工)に強く惹かれ合い、泥沼不倫関係に発展していくストーリー。ドラマの続編ストーリの映画では、上戸彩と斎藤工のSEXシーン(濡れ場)も素晴らしく、また、切ない結末も話題となり大ヒットしました。
2. 失楽園 1997年
映画では、役所広司、黒木瞳、ドラマでは、古谷一行、川島なおみが主演し、不倫の代名詞ともなった「失楽園」中年をすぎ、人生の目的を失っていた主人公、久木が書道講師の倫子と知り合い、許されない関係とわかりつつも、愛が燃え上がってしまい、お互いに片時も離れられない関係に…衝撃の結末を迎える、切ない大人のラブストーリです。また、大胆なセックス描写が魅力的な作品です。
3. 東京タワー(2004年)
原作は江國香織の恋愛小説で二つの恋の不倫模様を描いた作品。主人公の既婚者である浅野詩史(黒木瞳) と小島透(岡田准一)の恋に溺れるカップルと小島透の友人である、大原耕二(松本潤)が好奇心から人妻の川野喜美子(寺島しのぶ)と始まったカップルの双方を対照的に描写しており、綺麗な映像で大人の女性と若い男性の不倫を描かれていることもあり、中年層の女性のハートを捕らえた物語。
4. あなたのことはそれほど(ドラマ)
既婚者である美都(波瑠)は小中学校時代の初恋の相手、こちらも妻帯者である有島 光軌(鈴木伸之)と再会しW不倫という、許されざる男女の関係になる。そんな美都の夫(東出昌大)は妻を溺愛しており、どんどん態度がエスカレートしていく。一方、光軌の妻である麗華(仲里依紗)にも関係がバレていて…泥沼なラブサスペンスストーリー。原作は人気漫画家のいくえみ綾で、ストーリ展開にハラハラしながらも楽しめる作品です。
5. ホリデイラブ(ドラマ)
高森杏寿(仲里依紗)は自宅でネイルサロンを営み、5歳の女の子の母親です。大手建設会社に勤める優しい旦那、高森純平( 塚本高史)をもち、幸せな家庭を築いていたが、そんな夫と職場の事務員いづつりな(松本まりか)とのW不倫の発覚から、自身も不貞行為をし、家庭崩壊とドロドロストーリー。いわゆる「サレ妻」の物語で人気を得た作品です。
6. 金曜日の妻たちへ
昭和時代に一世風靡をした「金妻」こと、金曜日の妻たち。1983年〜85年に3部作に渡って放送され、一見、幸せそうな3組の夫婦の不倫などを描いた大人気ドラマ。特に第3部の主題歌である「恋におちて」が大ヒットし、空前の「金妻ブーム」が巻き起こりました。その後の不倫を題材にした作品に今でも影響を与えている作品です。「不倫」という言葉を定着させたのも実はこの作品なんだとか。不倫ドラマの原点とも言えるこの作品は、一度はみる価値があります。
7. 金魚妻(ドラマ)
最後に2022年2月〜Netflixで配信された、つい最近の作品で話題となっている、金魚妻を紹介します。
タワーマンションを舞台に、主人公である、夫のモラハラ、DVに苦しむ金魚妻 平賀さくら(篠原涼子)と金魚屋の主人豊田春斗(岩田剛典)との成り行き、さくらの夫である美容サロンの社長平賀卓弥(安藤政信)の女性関係、その他タワーマンションの個性あふれる 住人達(他の妻達)6人の不倫事情を赤裸々に描かれヒットしています。主役はもちろんのこと、色んな諸事情を抱えた男女関係が交差する不倫ストーリーはハマること間違いなしです。
不倫の結末はいかに
既婚者同士の結末
「お互いにバレていないうちに、関係を解消」。こういった風にスマートに終えれたら一番いいのですが、それができなっかた場合、失楽園さながら「お互いの家族を捨て駆け落ちをしてしまった二人」「高額慰謝料を請求された末、離婚することに。身も心もズタズタになった」「パートナーに許されたが、信頼度はドン底で肩身が狭い生活を送ってる」など、突っ走るも身を切るにも、W不倫のお先に待っているのは地獄の結末かもしれません。
一方が独身でもう片方が既婚者の顛末
”「絶対離婚する、今後はお前と一緒になる」と待っていたが、何年たっても現状維持。””「奥さんと不仲」と言っておきながら、まさかの奥様が妊娠発覚”など。女性の方が独身の場合、既婚者男性のセリフには要注意です。また「自分の妊娠がしたら、おろしてくれと頼まれた」「不倫がバレ、相手の奥様から慰謝料請求されました」とこれもまたキツい。一方、成功した例も…「彼が離婚し、はれて公に付き合うことができた」
事実は小説よりも奇なり
ドラマや映画だけではく、現実の世界での不倫の諸事情もなんとも言えないスリルのあるストーリーが繰り広げられているようです。
不倫はやはり誰かを犠牲にして成り立つ関係性なので、因果応報という言葉があるように、人にした報いは自分にも必ず返ってきてしまうことも。あぶない恋に走る場合は、何があっても自分の責任という覚悟が必要です。ただ、頭でわかっていても、心は別物…。不倫であっても走り出した恋や衝動は止まらない。だからこそ、今も昔も、どんなに逆風が吹き荒れようが、不倫を選ぶカップルは存在するのでしょうね。