毎月やってくる生理痛。腹痛・腰痛だけでなく、吐き気や倦怠感に悩む女性も少なくありません。
ひどい生理痛を和らげるには、カラダを温めるのが最優先です。冷えは生理痛に限らず、女性のカラダにとっても、決して良いとは言えません。
今回はひどい生理痛の対処法と原因、さらに根本的な解決に向けての方法も紹介します。カラダを温かくして、リラックスしながら読んでくださいね。
生理痛がひどいときのセルフケア5選
冒頭でも触れた通り、生理痛がある場合、まずカラダを温めるのが有効です。環境や気温も関係しますが、特に血行の悪さが生理痛に直結します。
生理痛がひどいとき、自分でできるセルフケアが5つあります。できるだけ即効性のあるものから、順番に解説していきますね。
①カラダを温める
まず温めるべきは、首・手首・足首です。この3つを温めると血行がよくなるので、積極的に温めるようにしましょう。
またカイロや湯たんぽなどを、お腹や腰に当てるのも有効です。お腹を温めると痛みが和らぐのは、多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。
可能であれば、湯船に浸かってカラダの芯から温めるのがおすすめです。ただし長時間の入浴は、気持ち悪くなってしまう可能性があるので、注意しましょう。
②痛みを和らげる姿勢をとる
痛みを和らげるには、姿勢にも注意しましょう。座るときは、骨盤を立てるようにして座ります。寝る方が楽なときは、左右どちらかを下にして、軽くカラダを丸めるといいでしょう。
人は痛みを感じると、無意識のうちにカラダが緊張してしまいます。そうなるとカラダが固くなり、血流が悪くなるのです。
血流が悪くなると、さらに痛みが増します。痛みが増すとさらにカラダが強張る、といった負のループに陥らないよう、できるだけ血流を妨げない姿勢を取りましょう。
③生理痛に効果的な食べ物・飲み物を積極的に摂る
【生理痛に効果的な食べ物】
- レバー
- ほうれん草
- アーモンドなどのナッツ類
【生理痛に効果的な飲み物】
- 豆乳
- ココア
- ハーブティー
これらの食品は、生理が始まる前、日常的に取り入れるのが理想です。食べ物であれば、鉄分やマグネシウムが含まれているものを選びましょう。
生理痛で苦しんでいるときは、ココアがおすすめです。ココアに含まれるポリフェノールで血行を促進し、失われた鉄分を補給することもできます。
いずれにせよ、生理痛に効果的な栄養素を摂り、カラダを内側から温めることが重要です。
④早めに鎮痛剤を服用する
鎮痛剤を持っている人は、早めに服用しましょう。痛みのピークまで我慢する人もいますが、早めに飲んだ方が効果を発揮します。
痛みのピーク時に服用しても効きづらく、効くまでに時間がかかるので、メリットはありません。鎮痛剤を飲むときも、白湯やぬるま湯で飲むなど、カラダを冷やさない工夫が必要です。
鎮痛剤は市販のもので充分です。市販のものが効きづらい、どれを選んだらいいのかわからない人は、医師や薬剤師に相談しましょう。
⑤ツボを押す
先ほどから「血行をよくするのが大切」といっていますが、血行をよくするにはツボ押しも効果的です。生理痛に効く、代表的なツボを3つ紹介します。
引用:EVE(イブ)【エスエス製薬】
まず三陰交(さんいんこう)です。足の内側かつ、すねの後ろ側にあります。くるぶしから指4本分より上にあるツボです。
三陰交の近くにあるのが、照海(しょうかい)と呼ばれるツボ。照海は足の内側、くるぶしの真下にあるくぼみの部分を指します。
引用:EVE(イブ)【エスエス製薬】
手軽に押せるのは、合谷(ごうこく)というツボです。手の親指と人差し指の間にあり、やや人差し指側のくぼみを押します。
どのツボも生理痛の緩和に効果的で、押しやすいツボです。生理前から刺激しておくと、さらに効果を得られますよ。
なぜ生理痛は起こるの?こんなにひどいのは病気?
生理痛を感じる女性は、あなただけではありません。ある調査によると、女性の約8割が生理痛を経験したことがあると回答しました。
生理痛の痛みは、大きく分けて2種類あります。ここからは生理痛の2つの原因について、詳しく見ていきましょう。
どちらにせよ、痛みの原因を突き止めるためには、医師の診断が必要です。ひどい痛みがあるときは、我慢せず受診してくださいね。
多くの人には原因がない!?機能性月経困難症
生理痛のほとんどのタイプは、機能性月経困難症といわれています。カラダに際立った疾患がなく、いわゆる生理痛が重い体質です。
機能性月経困難症は、子宮を収縮させるホルモンが原因といわれています。思春期から生理痛がひどい人は、このパターンが多いです。
何度婦人科に通っても異常なし、なのに生理痛が重い…といった人は、子宮後屈の可能性もあります。子宮が後ろを向いている状態で、生理痛を悪化させることもあるので、医師に確認してみるのもおすすめです。
痛みの原因は病気かも…器質性月経困難症
今までなかったのに、急に生理痛がひどくなったときは、器質性月経困難症が疑われます。カラダに起こった疾患により、生理痛が引き起こされている状態です。
器質性月経困難症の原因で、代表的なものが子宮内膜症や子宮筋腫。これらの疾患を治療すれば、生理痛も軽減します。
婦人科系疾患は、早期発見・早期治療が大切です。生理痛が急に現れたときはもちろん、定期的な検査も忘れずに受けましょう。
生理痛にまつわる悩みと対処法3選
生理痛の悩みは、痛みを感じているときだけではありませんよね。「今月もまたあの痛みに耐えなきゃ…」と、毎月憂鬱になってしまいます。
生理痛を緩和するためには、生理前からできることがあります。生理は毎月訪れるものなので、自分のカラダと向き合うのがこれから先も大切です。
そこで生理にまつわるよくある悩みと、その対処法を3つ解説します。
①毎月ひどい生理痛があるときは、1度病院を受診する
毎月ひどい生理痛に悩まされている人は、婦人科を受診してみましょう。そして、自分に合った病院・医師を見つけるのがポイントです。
婦人科では痛みの原因がわかり、対処法や治療法を教えてもらえます。自分の希望やライフスタイルによって、漢方・低容量ピルといった選択も可能です。
そうはいっても婦人科=内診のイメージがあり、敬遠する女性も多いもの。しかしエコーをはじめとした、画像診断でわかることも多いので、希望すれば配慮してもらえますよ。
②ストレスを減らすため、規則正しい生活をする
生理痛は、ストレスも大きな原因になります。生理前から生理中にかけて、イライラが止まらない人は、生活習慣を見直してみましょう。
一般的に規則正しい生活といわれますが、特に意識してほしいのが睡眠です。睡眠不足はメンタルの不調も招くので、普段から良質な睡眠を取ってくださいね。
また軽い運動も、血流を促すのに効果的です。骨盤周りの筋肉をほぐすといった意味では、ストレッチもおすすめ。寝る前に行う習慣をつくるといいでしょう。
③メンタルを守るために、周囲の理解を得る
生理前から生理中にかけては、メンタルが弱くなる女性が少なくありません。些細なことで悲しくなってしまったり、感情のコントロールがうまくできなくなりますよね。
そんなとき周囲の理解がない環境だと、休みづらく、余計にストレスがかかります。痛みとストレスで、毎月イヤな思いをしている女性もいるのではないでしょうか。
周りに理解してもらえるのが理想ですが、理解されない・する気がないと判断したら、自分で開き直るのも手です。あなたのカラダを守れるのは、あなたしかいないので、適切に休んでくださいね。
生理痛の悩みは、ひとりで抱え込まないで
ひとりひとりカラダが違うように、生理もそれぞれ違います。現在は生理痛に対して、様々な対処法があるので、周りにうまく頼るのも必要です。
以前に比べると、生理の話題もタブーではなくなってきました。周りに相談したりして、自分が快適に過ごせる対処法を、見つけていきましょう。
ミツバナでは、他にも生理にまつわる記事を公開しています。こちらもぜひ読んでみてくださいね。
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