微笑む老夫婦

夫婦共働きによって女性への家事や育児の負担が増えがちな環境で、なにかと頼りになるのが実家の両親ではないでしょうか。

困った時に実家を頼るのは悪いことではありません。しかし、精神的・経済的に両親に依存したり、自分の家庭よりも実家での時間や考え方を優先しすぎると、パートナーの不満が募り、夫婦関係にヒビが入ってしまうこともあります。

この記事では、実家依存症の特徴と影響、対処法を紹介します。「自分やパートナーが実家に頼りすぎているのでは?」と感じている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

実家依存症とは?特徴を解説

スーツケースとぬいぐるみ

まずは、実家依存症の人の特徴を紹介します。自分やパートナーが実家依存症なのでは?と感じている人は、次の内容をチェックしてみてください。

パートナーより親の意見を尊重する

実家依存症の人は、パートナーへの不満や子どもの教育方針などの家族内の問題について、家庭内で相談する前に、実家の親に連絡をして「どう思う?」と意見を聞くことが多いでしょう。

パートナーの意見を聞き入れず、「親がそう言っていたから」と両親の言いなりに行動してしまうことも。小さい頃から過保護に育てられた人の場合、結婚後も親が過干渉になりやすい傾向があります。

親に経済的に依存する

実家依存症では、親がいなければ生活を維持できなくなるほど、経済面で実家に支援してもらっているケースも見られます。

本人に兄弟姉妹がいる場合は、家族内での格差に不満に感じて関係が悪化することもあるようです。

実家に頼るのが当たり前になる

結婚後も、妊娠中の里帰りや出産後の育児などで一時的に実家を頼ることもあるでしょう。しかし、親に手伝ってもらう環境が当たり前になってしまうのは危険な兆候です。

実家を頼る時は、「手伝ってもらう期限を決める」「きちんとお礼をする」などを心掛けて、お互いに適度な距離感を保つことも大切です。

実家の習慣をパートナーに強要する

元々両親と仲が良かったり、結婚後に出産や育児などで両親とかかわる頻度が高くなると、実家の習慣や価値観に影響されやすくなることがあります。

家事の仕方や子育ての方針など、家庭内のことはパートナーと相談しながら決めることです。知らず知らずのうちに実家のやり方を「正解」としてしまうと、パートナーは納得できないと感じるでしょう。

夫婦のイベントに実家の家族を誘う

実家の家族と仲が良いのは素晴らしいことですが、夫婦や家族のイベントのたびに実家の両親や兄弟姉妹を誘いたがる場合は注意が必要です。

パートナーからすると、実家の家族の参加を無下に断れなかったり、パートナーの意向を聞かずに勝手に実家の家族を誘ってしまうことで、ストレスを抱える原因になることもあります。

親がいなければ生活が成り立たないほど頼る

実家依存症には、どこからがボーダーラインというはっきりした基準はありません。

目安としては、経済的・精神的に「親がいなければ生活が成り立たないほど」実家に依存していたら赤信号と考えられます。日頃から実家とかかわる機会の多い人は、現状を確認してみるとよいでしょう。

最悪の場合は離婚?実家依存症の影響

目を閉じる女性

続いて、実家依存症が及ぼす影響を解説します。家族の助け合いは大切ですが、両親への依存が度を越してしまうとパートナーや他の家族との不和につながるため、注意が必要です。

夫婦の離婚につながる

パートナーと義実家の関係は、思うところがあっても言い出しづらく、夫婦のどちらかがモヤモヤした気持ちを溜めてしまいがちです。そのため、自分の家庭より実家を優先するパートナーへの不満を我慢し続けた結果、怒りが爆発し、離婚に至るケースもあります。

夫婦どちらかが実家に入り浸ることで別居状態になったり、家事や育児などを全くしないなどの状態が離婚事由として指摘されると、裁判に発展したり、慰謝料を請求されることもあるようです。

親がいなくなったら生活が破綻する

今は健在な両親にも、もしものことが起きる可能性はゼロではありません。

普段から経済的・精神的に実家に頼りすぎている場合は、万が一の時に後ろ盾を失うと路頭に迷ってしまうことも考えられます。普段から実家に頼っている人は、「実家に何かがあったらどうなるか」をシミュレーションしておきましょう。

義実家との関係が悪化する

実家依存症は、義実家との関係にも影響を及ぼすことがあります。

義母や義父から見ると、「自分の子どもが結婚相手にないがしろにされている」「孫が懐かない」「孫の教育方針が相手の実家に偏っている」と不満につながり、家族関係がギクシャクしてしまうこともあるでしょう。

実家依存症から抜け出すための対処法5選

手をつなぐカップル

実家依存症からすぐに抜け出すのは難しいものです。ここでは、解決につながる対処法を紹介します。

①現状への不満と希望を話し合う

夫婦のどちらかが実家依存症の場合、パートナーの不満がたまることで2人の関係が悪化してしまう恐れがあります。

自分やパートナーが実家に頼りすぎていると感じる人は、お互いの不満や希望を伝え合い、「なにがイヤなのか」「自分に何ができるのか」「相手にどうしてほしいのか」を考えてみましょう。

②まずは夫婦間での問題解決を目指す

家庭や仕事、経済面などで問題に直面した時は、最初にパートナーに相談し、できるだけ夫婦間での解決を目指しましょう。

夫婦で話し合った結果、さらに「良いアイデアがほしい」「他の人の意見も聞きたい」という場合には実家の家族に相談するのも一つの方法です。

また、パートナーからのDVやモラハラなど、夫婦間での解決が明らかに難しい場合は、実家だけでなく公的機関や専門家にも相談しましょう。

③親よりパートナーの優先度を高くする

親孝行は大切ですが、パートナーよりも実家を優先するようでは、パートナーは自分が軽く見られているのではと不満に感じてしまいます。

自分にとっては大切な両親も、パートナーから見れば、実の両親ほどの思い入れは抱きにくいものです。意識してパートナーとの時間やコミュニケーションを優先することで、両親が作ってくれたような居心地の良い家庭を築いていけるとよいですね。

④実家以外にもリラックスできる場所を見つける

実家依存症の人の中には、自分の家庭では得られない居心地の良さを実家に求める人もいるでしょう。

家庭以外にリラックスできる場所を求めている人は、近い境遇の友人との会話や、趣味や子育てのサークル・お気に入りのカフェ・スポーツクラブなど、実家以外の居場所を見つける方法もあります。

自分にとってリフレッシュできる場所があれば、実家に足を運ぶ回数も自然に少なくなるかもしれません。

⑤親から自立することも親孝行

実家依存症の人に限らず、「できるだけ親と一緒にいてあげたい」と考える人もいるでしょう。

しかし、親孝行は長い時間一緒にいることだけとは限りません。子どもが親元から巣立ち、親を安心させることも親孝行です。親は子供が立派に成長した姿を見れば、寂しさを感じながらも嬉しいものでしょう。

実家に頼りすぎず、まずは夫婦で解決を目指そう

髪をかき上げる女性

実家依存症とは、親がいなくなったら生活できないほど実家に頼りすぎてしまうことです。家族との助け合いは大切ですが、親との時間や実家の価値観を優先しすぎると、パートナーの不満が募り、最悪の場合は離婚に至る場合もあります。

実家依存症から抜け出すためには、家庭内のことはまず夫婦で話し合い、夫婦だけで解決できない時に実家を頼るというように、意識してパートナーを優先するとよいでしょう。

自分またはパートナーが実家に頼りすぎているかもと感じる人は、夫婦の現状を確認したうえで、実家を頼るメリットとデメリットに注目しながら、2人が納得できる頼り方を模索してみましょう。

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