「いとこ同士で結婚したいけど、実際にできるの?」と、不安に思ってはいませんか?今回はいとこ同士での結婚、いわゆる「いとこ婚」について解説しました。
メリット・デメリットはもちろん、実際にいとこ婚をした有名人や、結婚前にしたい準備も紹介しています。いとこ婚に踏み出したいあなたは、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
いとこ同士でも結婚できる!法律でも認められている「いとこ婚」とは
結論からいうと、いとこ同士での結婚は、法律で認められています。下の図を見てみましょう。
引用:結婚スタイルマガジン
いとこは自分から見て、4親等に当たることがわかります。日本で結婚が認められていないのは、3親等以内の結婚なので、いとこ同士の結婚は法律的に問題ありません。
現代では滅多に見なくなってしまったいとこ婚ですが、昭和初期までは一般的でした。というのも、昔は親が子どもの結婚相手を決めることが、多々あったからです。
しかし、もしいとこが外国籍の場合は注意が必要です。というのも、アメリカの一部の州を例に、海外ではいとこ婚を認めていない国もあります。
とは言っても、いとこが外国籍であったり、海外で入籍するケースは非常に稀ではないでしょうか。日本でいとこ婚を考えている場合、法律的な観点ではそこまで心配する必要はありませんよ。
いとこ同士での結婚のメリット3選
いくら法律で許されているとはいえ、現代では珍しい、いとこ婚。それゆえに葛藤を抱える人も、多いのではないでしょうか?
しかしいとこ婚には、血が繋がっているからこそのメリットもあります。それを踏まえたうえで、いとこ同士の結婚のメリットを3つ確認していきましょう。
①幼い頃から知っているため、結婚後のギャップが少ない
いとこ同士、小さな頃から交流がある人も多いのではないでしょうか?相手がどう成長してきたかを知っているのは、お互いを理解するうえではかなり重要です。
さらに、お互いの家庭環境も知り尽くしているのもポイント。結婚後に生活習慣などのギャップがあっても、育ってきたバックグラウンドから推測できるのでストレスが軽減できます。
②嫁姑問題が起こりにくい
姑となるお義母さんからしたら、あなたのことは幼い頃から成長を見届けてきたかわいい姪のはず。性格や人柄を、かなり理解してくれているでしょう。
あなたからしても「姑」というよりかは「おばさん」の感覚のまま、いい距離感を保てるでしょう。そのため、今まで通りの関係が続きやすく、嫁姑問題が起こりにくくなるのではないでしょうか。
③親戚関係をイチから築く手間が省ける
結婚後に苦労することで、見落としがちなのが親戚付き合いです。しかしいとこ婚では、お互いの親戚関係がわかる、または同じであるためイチから覚える手間が省けます。
親戚からしても、小さな頃から知っているふたりなので、変に気を遣ったりする必要がありません。お正月やお盆、冠婚葬祭など親戚の集まりも、気を張ることなく参加できますよ。
いとこ同士での結婚のデメリット3選
血が繋がっているメリットもあれば、いとこ同士だからこそのデメリットもあります。結婚を、メリット・デメリットで考えたくはありませんが、避けては通れない問題です。
そこでいとこ同士で結婚するデメリットを、メリットと同様、3つ紹介します。事前に彼と話し合い、対策や心構えをしておくといいでしょう。
①もし離婚したら親戚間で居心地が悪くなる
普通は離婚したら、相手方との親戚付き合いはなくなりますよね。しかし、いとこ同士だとそうはいきません。
離婚後も親戚付き合いは続くため、冠婚葬祭などで、顔を合わせる機会が出てくるでしょう。中には避けられない行事や、集まりもあるはずです。
結婚前から、離婚について考えすぎる必要はありませんが、考慮しておきましょう。
②周りから反対されたり、好奇の目で見られる
先ほど紹介した通り、いとこ婚は昭和初期くらいまでは、一般的に行われていました。しかし現代では、かなり少数派です。
そのため、両親・親戚から反対されるのも、覚悟しなくてはなりません。中には、いとこ同士で結婚できることを、知らない人もいます。
また反対されずとも、珍しがられることが多いのも事実。好奇の目で見られるのが、ストレスになる可能性もあります。
③障がいを持つ子どもが生まれるリスクが高まる
「血が濃すぎると、子どもに障がいが出やすくなる」といった話を、聞いたことはないでしょうか?実際に、子どもが障がいを持って生まれてくる確率は、一般婚で1.02%、いとこ婚では1.69%と言われています。
(いとこ婚は)医学的には近親婚といいます。近親婚の場合、遺伝病の子供がうまれる危険性が高くなります。
引用:レディースクリニックつねざわ
いとこ結婚だからといっても遺伝病の子供がうまれる可能性はやはり低いのでほとんどの方は問題ありませんが、こういうことを理解した上で結婚を考えて下さい。
引用:レディースクリニックつねざわ
子どもを持たない選択を取るのであれば、こちらのデメリットを考える必要はありません。しかし、もし将来子どもを持つことを視野に入れているのであれば、彼や家族と話し合っておきましょう。
▼参考記事▼
実はあの人も!?実際にいとこ同士で結婚した有名人
これまでいとこ婚について紹介してきましたが、なかなかイメージが湧きづらいですよね。「本当にいとこ同士で結婚した人っているの?」と、不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。
では実際に、いとこ同士で結婚した有名人を紹介します。
- 菅直人(政治家・元首相)×伸子(エッセイスト)
- 渋沢栄一(実業家)×千代→死別
- 芥川比呂志(俳優・芥川龍之介の長男)×瑠璃子(随筆家)
- 岸信介(政治家・元首相)×良子
- アルベルト・アインシュタイン(物理学者)×エルザ
昔は残すべき血縁や財産がある政治家や、実業家を中心に、いとこ婚が行われていました。しかし親族からの反対に遭った菅夫妻や、7年もの不倫の末に結ばれたアインシュタインなど、そのカタチはさまざまです。
いとこ同士で結婚したいときにやっておきたい3つのこと
いとこ同士の結婚には、事前の準備が大きなポイントです。ここまでの解説を踏まえ、結婚前にしておきたい準備を、3つ紹介します。
結婚前は彼と、そしてお互いの家族と話し合う場面が多くなるもの。ふたりで考えをまとめておくのが、話し合いを円滑にスムーズに進めるコツですよ。
①お互いの血縁関係を見直す
まずは家系図や戸籍などで、自分たちが本当にいとこ同士なのかを確認しましょう。
特に子どもを持つことを考えている場合は、両親同士の関係も確認するのがおすすめ。仮に両親もいとこ婚の場合、普通のいとこ婚に比べ、さらに血が濃くなる懸念があるからです。
子どもを持つのか、結婚するのかを考えるうえでも、正確な血縁関係の把握は重要になりますよ。
②家族・親族とよく話し合い、理解してもらう
両親からの賛成があれば、親戚に伝えるときも心強いですよね。結婚を考えたら、まずは早めに両親に伝えましょう。
もし両親に反対されたら、ふたりで誠意を持って、話し合うのが大切です。このときには、自分たちの意志や考えを、うまく説明できる状態にしておきましょう。
親戚付き合いは結婚してからも、長く続きます。まずはいちばん近い両親・親戚から、理解してもらえるよう、努力が必要です。
③ふたりの気持ちをすり合わせておく
法律で認められているとはいえ、いとこ婚は周囲の反対に遭いやすいのも事実です。そのため、一般的なカップル以上に、ふたりで支え合うのが大切になってきます。
なぜなら周囲からの逆風に、どちらかが耐えきれなければ、破局してしまう可能性が大いにあるからです。それだけは避けたいですよね。
結婚するからには、ふたりで揺るぎない覚悟を持つことが大切です。都度気持ちを確かめ合い、同じ方向を向いて進んでいけるといいでしょう。
ふたりの気持ちと周りの意見を大切に、祝福される結婚を目指そう
いとこ同士で結婚するには、ふたりの意志と覚悟が必要です。それらがあって初めて、周囲からの理解を、得られるようになります。
逆風に遭う可能性もないとは言い切れませんが、それよりもふたりがどうしたいか・どうなりたいか、が大切です。リスクを理解したうえで、あなたたちの決断を大切にしてくださいね。
ミツバナでは多様化する恋愛のカタチを、さまざまな目線から発信しています。こちらの記事も、ぜひお読みください。
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